先週に引き続き、
4月1日(土)の昆虫館オープンに向けて、準備を進めます。
午前9時50分頃に到着すると、
すでに野村先生と茂見さんが掃除を進めてくれていました。

野村先生は水路の掃除からスタート。
石を出した後、落ち葉を掻き出してくれました。

岡田さんも加わり、網や虫かご、掃除道具入れを移動して大掃除。

私はトイレ掃除を担当しました。

先週、久保さん親子が掃除してくれた標本室に、
岡田、野村の両氏が標本箱をセットしていきます。

三木さんが保管していた標本やクワガタムシ、カブトムシ、淡水魚の生体が届きました。
赤帽の軽トラックいっぱい。かなりのボリュームです。

岡田さんが種類に応じて仕分けてくれます。野村先生は淡水魚を水槽に入れてくれました。

内藤先生、八木先生、金子さんも加わり、いよいよ準備も本格的に始まりました。
内藤先生は園内の折れた枝類をどんどん集めてくれました。

奥様は通路の掃き掃除を丁寧にしてくださいました。

八木先生は標本のカビ取りを黙々と進めます。

金子さんはスタッフへの珈琲、甘い物を準備して持ってきてくれました。
事務作業を長時間に渡って進めてくれました。
昼食では内藤先生の奥様が、たくさんの赤飯おにぎりを作って持ってきてくれました。

午後になり、
久保さん親子が先週に引き続き準備に来てくれました。
岡田さんと共に展示用クワガタムシの準備を担当してくれました。

久保さんが展示用にラベルを作成してくれました。
いろいろな名前がありますよ!

金子さんは水回りの片付けも。

皆さんの協力のお陰で
開館の4月1日(土)に間に合いそうです。
4月2日(日)には恒例の「むし開き」を行います。
2017年の新シーズン、
佐用町昆虫館にぜひお越し下さい。
(報告:末宗安之)
今週は暖かい日が多かったのと、3連休が絶好の日和だったのとで、一気に蝶の目撃が増えました。
奈良県橿原市、明日香村、大阪府枚方市、兵庫県たつの市、伊丹市、愛媛県今治市など、各所からモンシロチョウ情報が届いたほか、橿原市からルリシジミ情報が、神戸市からベニシジミ情報がやってきました。瑠璃・紅はこの春の初見です。意外に遅かったですね。
でも、シジミチョウの仲間が出てくると、うれしさもひとしおです。あと、大和と燕をよろしくお願いします。

モンシロチョウ 大阪府枚方市 西元大作さん撮影

ベニシジミ 兵庫県神戸市 清水萌花さん撮影
他にも今週は、キタキチョウ・ツマグロキチョウ・アカタテハ・キタテハ・ヒオドシチョウ・ウラギンシジミ・ムラサキシジミ・テングチョウ・マエアカスカシノメイガなどの蝶・蛾情報をいただきました。
そしてミツバチ・ナミテントウなども活動が活発になってきたようです。
ひとつトピックスなのですが、神戸市の清水さんから「ツノブトホタルモドキ」の情報を、写真と共にいただきました。

ツノブトホタルモドキ 神戸市 清水典子さん撮影
この虫の事を調べたいのですが、残念なことに私の手元には文献がありません。どなたかこの虫についてご存知の方、ぜひぜひご教示をお願いいたします。
初蝶リレーもあと10日、最後の頑張りでアゲハやツマキもゲットしたいですね!
情報はこちらまで smallbluekh@hotmail.co.jp
初蝶リレー担当 久保弘幸
いよいよ開館まで2週間を切り、準備は待ったなしの時期に。
3月26日(日)の開館準備2に向けて、5人で開館準備の前半を行いました。
久しぶりに来てみると、やはり駐車場の陰には雪が残っていました。
来週には消えると思います。

昨日、近藤さん、久保さんが準備に来られ、
近藤先生が新しいコンクリートの上に、
見事な「アリさんの道」を塗装して下さっています。
素晴らしい出来映えです。

八田先生は懸案に樋の落ち葉を、それも一人で全て掻き出してくださいました。
2時間かかりました。

久保さんは17日に書籍の移動もして下さり、
一日あけて今日も準備に来てくれました。
娘さんと標本室の壁を徹底的にアルコールで拭いてくれました。

私も床に掃除機をかけた後、しっかり磨きました。


野村先生はエンジンブロアーで落ち葉を集めてくれました。すごい威力です。
玄関周りもブロアーできれいになりました。
作業は4時くらいにいったん終了。
室内は壁をアルコールで拭いて、久保さんが準備してくれたテーブルのクリアカバーも新調しました。

外回りの溝も久保さんがゴミを掻き出してくれたので、とてもきれいになりました。

入り口付近もしっかり拭いて、窓や壁もきれいにしました。

今日は朝こそ寒かったですが、
日中は暖かくなり、ヒオドシチョウもやって来ました。
いよいよ春が近づきました。
今シーズンも佐用町昆虫館は、4月1日(土)から開館です。
皆様、ぜひ楽しいひとときを、
この自然豊かな昆虫館でお過ごし下さい。

(報告:末宗安之)
姫路市の松下陽子さんは、いつも観察をされている市内のフィールドでモンシロチョウの目撃です。この観察場所は、温度条件が良いようで、毎年早い時期にモンシロ情報をいただきます。ご自身のブログにも、すばらしい飛翔写真をアップされていますので、どうぞご覧ください。
http://himeji555.exblog.jp/
かく言うワタクシも、播磨町内でモンシロ2雄+モンキ1雌を目撃。でもモンシロ1号は僅差で松下さんの栄冠でした。
ところが驚くことに、なんと北の仙台市、清水哲哉さんからもモンシロチョウ出現情報をいただきました。清水さんが畑の手入れをされているときに、みつけたそうです。すごいですね。

大阪府の黒木陽大さんからは、奈良県田原本町でのモンキチョウ目撃情報をいただきました。ちょっと遠くて、♂か♀かはわからなかったそうですが、これが奈良県のモンキ第1号です。
なんだかワクワクする初蝶の季節。皆さんからの情報を、もっともっと欲しい! もっと春を知らせたい! どうぞ情報をよろしくお願いします。もちろん、こどもとむしの会会員でなくても大歓迎です。
情報はこちらまで smallbluekh@hotmail.co.jp
初蝶リレー担当 久保弘幸
今週は、ついモンキチョウ(1♀)が飛んで、めでたく「初見」となりました。
去年のモンキチョウの初見は3月4日(姫路市)でしたから、1日早い目撃にな
りますが、ほぼ平年並みと言えそうです(私個人の観察ですが、モンキチョウの
初見記録で最も早いのは2004年の2月21日でした)。
2017年3月3日 播磨町 モンキチョウ♀

そして今日、またまた新たな情報をいただいています。
【越冬組登場!】
まず、齋藤泰彦さんからは、宝塚市でのイシガケチョウとテングチョウの目撃
情報です。お墓参りに行かれた際の目撃だそうですが、イシガケチョウはお墓に
備えられたストックの花で吸蜜していたとのことです。長い越冬で、おなかがす
いていたんでしょうね。
脇村涼太郎さんからは、昆虫館でのイカリモンガの目撃報告がありました。こ
ちらは初蛾ですね。イカリモンガは、夏に発生した2化目の個体が越冬すると図
鑑には書かれていますが、私も越冬直後の個体は見たことがありません。なかな
かキュートな蛾です。
中川貴美子さんからは、神戸市西区でツマグロキチョウの目撃情報です。ツマ
グロキチョウは、ここ数年、生息地から離れた場所での越冬個体確認が続いています。

斎藤さん、脇村さん、なかがわさん、どうもありがとうございました。
【沖縄情報】
ところで今週、会員の山本勇さんからメールをいただきました。2月に沖縄本
島へ行かれ、ジャコウアゲハやクロアゲハなどを目撃されたとのことです。その
山本さんが「沖縄のように年中蝶が見られるところでは、初蝶という観念も違う
のでしょうか」とメールに書かれていたのを読んで、「そういえばそうだ」と今
更ながら思い至りました。
確かに沖縄では、ほぼ年間を通じて蝶の姿があるようですし、たとえば成虫越
冬中のマダラチョウの仲間でも、気温が上がれば活動します。もちろん、寒冷な
時期(といっても那覇市の今年2月の平均気温は17.1度、日最高気温の平均は20
度近くあります)には成虫が見られない蝶もいるのでしょうが、それを補って余
りある蝶がいるわけですから、なるほど「初蝶」という感覚は、寒い時期には蝶
がほとんど(あるいは全く)見られない地域で、蝶の飛翔に春の到来を感じるこ
とができる地域にしかない感覚なのかもしれません。
初蝶リレーでは、一応、「立春を過ぎてから、初めて現れるその年に羽化した
蝶」を初蝶と呼ぶことにしていますが、それじゃあ、今年のように1月上旬に見
られたベニシジミやヤマトシジミ、ウラナミシジミは「初蝶」じゃないのか、と
突っ込まないでくださいね。私も困ってしまいますから。
「その年に最初に見られた記録」を、虫屋さんは「初見」と呼んでいます。と
ころが1月上旬ごろの記録については、「初見じゃなく、去年の生き残りだ」と
いう反論もあるようです。しかし一方で、希ではありますが1月に羽化する蝶も
いるのは確かで、私も去年の1月7日には、羽化したての新鮮なモンシロチョウ1
♂を目撃しています。
けれどもこうして寒い時期に羽化する蝶は、その後の寒さで絶えてしまうこと
がほとんどです。
日本蝶類研究の泰斗である故白水隆博士は、「次世代への有為な発生に結びつ
かないと思われる以上に早い記録」を、初見とは別に「早発記録」と呼ぶことを
提唱されていたようですが、これもひとつの考え方ですね。
初蝶リレーで立春を基準にした理由は、近畿地方では、おおむね1月末~2月上
旬の頃に、気温がその冬の最低水準となり、その後は寒暖を繰り返しながら緩や
かに上昇してゆくことが多いからです。つまり、この最も寒い時期を境としてそ
の後に現れる蝶から、その年の世代の始まりだと考えたわけです。下は、2014
~15年と、2015年~16年の冬の日平均気温変化を、10日の移動平均にしたグ
ラフです。ちょうど1月末~2月初めに、その冬の「底の寒さ」がやってきてい
ることがわかります。

でもこれは、あくまでも「初蝶リレー」という催しをおこなうための決めごと
ですから、あまりこだわる必要はありません。みなさんそれぞれに、初蝶を楽し
んでいただければいいのです。
でも「初蝶」という私たちにとって当たり前のような感覚も、所変われば全然
違うんだと、あらためて気づきました。
今週も、皆様の情報をお待ちしております。
情報はこちらまで=smallbluekh@hotmail.co.jp
初蝶リレー担当 久保弘幸
本日、2017年3月2日(木)、モンキチョウ♀が1匹飛びました。場所は、加古郡播磨町です。
本日の昼休み、職場近くの川の土手を散歩しようと出かけたとたん、モンキチョウの♀が一匹飛ぶのを見ることができました。大慌てで土手を駆け下りて、モンキさんに接近。まぎれもなく、新鮮そのもののモンキチョウです。
少し飛んでは草の間に下り、閉じた翅の片面を太陽に向けて少し傾ける、この時期特有のとまり方です。気温が低いので、こうして翅を「太陽光パネル」代わりに使って暖まるんですね。
しかしなかなか写真を撮らせてくれません。実は出始めの蝶はとても敏感なのです。たくさんいる季節にはのんびりと飛んでいますが、早春のこの時期はとても敏感で、接近しようとするとすぐに飛んでしまいます。
飛び立つたびに、「逃げるなよ、戻ってこい」と呼び戻すこと5回。ようやく写真を撮ることができました。
おお!

おおお!!

ヤッタァァァァァ!!!!!

さあ、これから先の暖かい日は、楽しみです。モンシロ、ベニ、ルリ・・・。初蝶の顔ぶれはまだまだ残っています。皆様の情報をお待ちしています!
初蝶リレー担当
久保弘幸
情報はこちらまで smallbluekh@hotmail.co.jp
初蝶注意報発令
皆様 今秋は多少寒い日がある予報ではありますが、週の半ばにはよい天気が続きそうです。最高気温が12度ぐらいになって日射しがあれば、蝶が飛ぶ可能性大です。ご注意下さい。