こどもとむしの秘密基地:佐用町昆虫館:冬の虫をさがしに行こう
2015-02-01T20:38:21+09:00
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2019年までの佐用町昆虫館オフィシャルブログ
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*上級編* ミドリシジミの卵をさがそう
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2015-02-01T20:37:46+09:00
2015-02-01T20:38:21+09:00
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冬の虫をさがしに行こう
ところで、本日のテーマ、ミドリシジミはご存知でしょうか? ミドリシジミはその名のとおり、緑色に輝く翅をもつ、それはそれは、ものすごく美しいシジミチョウなのです。ミドリシジミの仲間は、世界に100種ほどいるそうですが、日本にはそのうち25種がすんでいて、兵庫県では20種を見る事ができます。
蝶屋さんたちは、このなかまをひとまとめにして、「ゼフィルス」と呼んでいます。
で、そのミドリシジミがどれぐらい美しいかと言うと・・・。すみません。筆者はこのミドリシジミだけは縁がうすくて、いい写真がないんですよ(泣)。代わりに、お仲間のアイノミドリシジミの写真で勘弁してください。
そんな美しいミドリシジミですが、意外に身近にいるんです。ミドリシジミのくらす場所は、こんなところ。
まわりを雑木林にかこまれたような、谷にあるため池のほとりです。こんな風景さえあれば、すぐ横が道路でも大丈夫。
ミドリシジミの幼虫は、ハンノキの葉を食べます。写真の左側、池のほとりに並んでいるのがハンノキです。ハンノキは湿った場所が好きな木です。ハンノキがどんな木か知らないですって? 大丈夫。今の季節、ハンノキには花が咲いているのですぐわかりますよ。こんな花です。
さらにアップ。なんだか変てこな花ですね。
さて、ミドリシジミはハンノキの幹や枝に卵をうみます。ハンノキの幹や枝の表面にあるしわやひびわれの中。そういう場所に、いくつもまとめて卵をうむことが多いのです。卵探しをするなら、まず、ハンノキを見つける事。できれば、直径が10センチぐらいの若い木がよろしい。その幹の中でも、日当たりの悪い北側を探しましょう。卵は、1m以下の低い場所から、2m以上のかなり高い場所まで、見つける事ができますよ。
ちょっとさがしてみましょうか。幹の北側を下からず~っと見てゆくと、あ、
っとこれは、ミドリシジミじゃなくて、オナガミズアオという蛾の卵ですね。穴があいているから、去年の卵でしょう。う~ん、ないかなぁ・・・
あった! ほら、ここです。
ほら、枝のしわの中に一つだけですが、みつけました。これがミドリシジミの卵。大きさは1ミリの1/3ほどでしょうか。ふつうは、たくさん固めて産みつけられている事が多いのですが、今日は、この1個しか見つけられませんでした。残念・・・。
もし、卵が見つけられなくても、みなさんの近所でこんなふうにハンノキが生えている場所を見つけておけば、蝶の季節、ミドリシジミを探しに行く楽しみができますよ。意外な街中でみつかることもあるかも。上級編ですが、がんばってみてください。そうそう、長靴とルーペは必ず持って行きましょう。
それから、写真のようにミドリシジミの生息地は、きけんな場所でもあります。行く時は必ず大人と一緒に行く事。絶対に子供だけで行かないでくださいね。]]>
おわび
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2015-01-23T21:34:27+09:00
2015-01-23T21:34:50+09:00
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冬の虫をさがしに行こう
ベニシジミの幼虫をさがそう
http://konchukan1.exblog.jp/23545060/
2015-01-12T19:27:25+09:00
2015-01-12T19:27:20+09:00
2015-01-12T19:27:20+09:00
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冬の虫をさがしに行こう
春のベニシジミは、赤い色があざやかでとてもきれいです。後翅には、水色の文様もありますね。ベニシジミの幼虫は、スイバやギシギシという草の葉を食べ、幼虫のまま冬越しをします。冬の間もじっとねむっているのではなく、あたたかい日には葉っぱを食べて成長します。
スイバは、川や池の土手、公園のすみっこ、田んぼや畑のまわりなど、いろんなところにはえています。たとえばこんな場所。
ここは田んぼのわきです。近づいてみると、赤い葉っぱのスイバがたくさんはえていました。
幼虫をさがすには、葉っぱをよ~く観察しましょう。ほら、ところどころが、丸くてうすい「まく」のようになっているでしょう。これがベニシジミの幼虫の食べあとです。
こういう葉っぱの下に、幼虫はかくれています。葉っぱの裏側や、つけねの部分、葉っぱが少し丸まったところなどですね。ほら、葉っぱの下に隠れている幼虫が見えますか?
長さが4ミリほどの小さな幼虫です。まだこれからたくさん食べなくてはなりません。葉っぱを裏返して見るとこんなかんじ。
葉をめくってしらべる時は、そっとめくりましょう。そうでないと、幼虫君はびっくりしてスイバの根元におっこちてしまいます。こんなふうに。
時々、違う虫もみつかります。これはヨトウガの仲間の幼虫かな? ドキッとしますが、べつに毒はありません。よ~く観察してみましょう。
これはだいぶん大きくなった終齢幼虫。チョウになるのは3月でしょうかね。
ところで、田んぼや畑のまわりで調べる時、農家の方がおられたら、必ずあいさつし、ことわってから観察しましょうね。それから、川や池の土手は、あぶないので必ず大人の人といっしょにさがしてくださいね。
次の更新は、1月25日の予定です。
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ホシミスジのゆりかごをさがしてみよう
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2014-12-29T16:22:03+09:00
2014-12-29T16:22:49+09:00
2014-12-29T16:22:49+09:00
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冬の虫をさがしに行こう
「ホシミスジのゆりかごをさがそう」です。
ホシミスジって知ってますか? 知ってますよね。タテハチョウの仲間。色は黒っぽいこげ茶色と白で、けっこう地味な蝶です。幼虫が食べるのはユキヤナギという木の葉ですが、このユキヤナギは街の公園などにたくさん植えられていますから、ホシミスジは野山の蝶ではなく、町でふつうにみかける蝶になりました。
これがホシミスジ。なんとなく見覚えがないですか?
そしてこれがユキヤナギ。春、小さな花がたくさんむらがって咲きます。
さて、ホシミスジの幼虫は、秋の終りになると、ユキヤナギの葉を糸でつづり合わせて、小さなゆりかごを作り、その中で越冬します。今の季節、ユキヤナギの枝を注意深くさがしてみると、このゆりかごをみつけることができますよ。
これがそのゆりかご。
ユキヤナギの小さな葉のつけね側を半分ほど食べ、先の方だけを半分におりたたんだゆりかごです。どちらかというと、ユキヤナギの日陰の側に多いようです。ほら、またあった。
指の大きさと比べてみると、大きさがわかりますね。え? なんですって? ずいぶん太い指だなって?
まあ、そんなことはいいじゃないですか。運がよければ、こんなものも見つかるかもしれません。これはホシミスジの蛹のカラですね。
もうひとつ見つけたゆりかご。よ~く見ると、中の幼虫君の背中が見えています。
こんな寒い季節を、枯れ葉のふとん1まいだけですごすんですね。う~、見ているだけで寒くなります。
ユキヤナギの枝では、ちいさなゾウムシ君も冬越しをしていました。手足を縮めて、この子も寒そうですね!
ゆりかごはとても小さいので、目をよ~く見開いて、あとはひたすらねばりとがんばりですぞ。
次の更新は、1月11日の予定です。見てね!!
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ゴマダラチョウの幼虫をさがそう!
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2014-12-20T22:28:41+09:00
2014-12-20T22:28:56+09:00
2014-12-20T22:28:56+09:00
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冬の虫をさがしに行こう
ナニ? そんなことわかってるって?
それじゃあ、さっそく冬の虫さがしに行ってみよう。第1回目は、ゴマダラチョウの幼虫さがし。さて、君は見つけられるかな?
ゴマダラチョウは、タテハチョウの仲間。年に2回、初夏と夏とにチョウのすがたを見ることができます。
ゴマダラチョウは、樹液が大好き。花にはやってきません。初夏、ハナムグリたちと、樹液食堂でお食事中のゴマダラ君。目とストローが黄色いですね!
ゴマダラ君の幼虫は、エノキという木の葉を食べます。幼虫は、エノキの根元にある落ち葉の裏側で、冬を越します。エノキさえあれば、都会でもけっこういるんですよ。 え? エノキってどんな木かわからないですって? こんな木ですよ。
町はずれの公園にある駐車場の横のエノキ。ほら、エノキって書いてあるでしょ。
え、なんですって? うちの近所には、こんな名札はないですって。そうですよね。これがエノキのとくちょうです。
かれ葉はこんなかんじ。
さて、エノキのとくちょうがわかったら、早速、さがしてみましょう。幼虫がいるのは、こんなエノキの根元。
どちらかと言うと、日のあたらない北側に多いようです。根元のかれ葉を、どんどんめくって、うらがわを見てください。どんどんめくっていくと・・・
ほ~らいた! 1枚のかれ葉のうらがわで、2匹の幼虫が冬ごしをしていました。
僕が住んでいる団地のそばにある、大人のおへそぐらいの高さの、小さなエノキでも、ゴマダラチョウの幼虫を見つけたことがありますよ。チョウのすがたを見たことがないような場所でも、幼虫は意外に見つかるものです。かれ葉をめくるのは、当たりが出るかどうかのくじ引きみたいなもんです。さあ、みなさんもぜひ挑戦してみてくださいね!!
次回は12月27日のアップ予定です。お楽しみに。
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