2月2日(土)の昆虫館(越冬中)
2019年 02月 02日
今日は天気予報の通り、日差しのある暖かい日になりました。
約一ヶ月ぶりに昆虫館の様子を見に来ました。
暗い谷間には残雪がありますが、道路を含め、雪の少ない年です。









今日はこのあと佐用町の山で、冬の生きものの観察をしてきました。
みなさんの住んでいる地域でも似たような環境があれば、同じように見つけることができるかも。
初心者の人でも見つけやすい、オオムラサキの越冬幼虫探しです。
まず、大きなエノキを探します。乾燥した平地よりも、山や丘の少し湿った所が良く幼虫が見つかります。

根元のエノキの葉っぱをていねいに一枚ずつめくり、約1.5~2cmの越冬幼虫を探します。すると、条件がいい場所では、一枚の葉に数匹が一緒に越冬していることもあります。

一緒にゴマダラチョウの越冬幼虫も見つかります。背中の突起の数がオオムラサキは4つ、ゴマダラチョウは3つなので、慣れると識別ができます。

数を数えたら、記録を残して、同じ場所に返してあげましょう。毎年、何匹の越冬幼虫を同じ場所で確認できたか、継続して調べることも素晴らしい観察になります。
ぜひ、成虫のシーズンを楽しみにしましょう。
次に、知人から教わった、ニホンリスがその地域に棲息していることを確認する方法である「森のエビフライ探し」を紹介します。
ニホンリスは、数も少なく、とてもすばしこいので、山に良く行く人でもめったに出会えません。絶滅してしまった地域もあります。しかし、アカマツの松ぼっくりの中にある種が大好きなので、特徴のあるかじり跡を作ります。

これが「森のエビフライ」と呼ばれる、ニホンリスが松ぼっくりのりん片をかじりとった後の形です。 ちょっと見ると、まるでエビフライです。
アカマツの多い、山の尾根筋で、注意深く地面を見ると、集中して森のエビフライが見つかりました。


春はすぐそこまで来ています。
佐用町昆虫館は4月6日(土)から開館を予定しています。
皆さん、もう少し待って下さい。
(報告:末宗安之)