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佐用町昆虫館オフィシャルブログ


by konchukan1

*上級編* ミドリシジミの卵をさがそう

 さてさて、本日は上級編です。冬の虫さがしの深~いトコロに、あなたをご案内します。

 ところで、本日のテーマ、ミドリシジミはご存知でしょうか? ミドリシジミはその名のとおり、緑色に輝く翅をもつ、それはそれは、ものすごく美しいシジミチョウなのです。ミドリシジミの仲間は、世界に100種ほどいるそうですが、日本にはそのうち25種がすんでいて、兵庫県では20種を見る事ができます。
 蝶屋さんたちは、このなかまをひとまとめにして、「ゼフィルス」と呼んでいます。

 で、そのミドリシジミがどれぐらい美しいかと言うと・・・。すみません。筆者はこのミドリシジミだけは縁がうすくて、いい写真がないんですよ(泣)。代わりに、お仲間のアイノミドリシジミの写真で勘弁してください。
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 そんな美しいミドリシジミですが、意外に身近にいるんです。ミドリシジミのくらす場所は、こんなところ。
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 まわりを雑木林にかこまれたような、谷にあるため池のほとりです。こんな風景さえあれば、すぐ横が道路でも大丈夫。
 ミドリシジミの幼虫は、ハンノキの葉を食べます。写真の左側、池のほとりに並んでいるのがハンノキです。ハンノキは湿った場所が好きな木です。ハンノキがどんな木か知らないですって? 大丈夫。今の季節、ハンノキには花が咲いているのですぐわかりますよ。こんな花です。
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 さらにアップ。なんだか変てこな花ですね。
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 さて、ミドリシジミはハンノキの幹や枝に卵をうみます。ハンノキの幹や枝の表面にあるしわやひびわれの中。そういう場所に、いくつもまとめて卵をうむことが多いのです。卵探しをするなら、まず、ハンノキを見つける事。できれば、直径が10センチぐらいの若い木がよろしい。その幹の中でも、日当たりの悪い北側を探しましょう。卵は、1m以下の低い場所から、2m以上のかなり高い場所まで、見つける事ができますよ。
 ちょっとさがしてみましょうか。幹の北側を下からず~っと見てゆくと、あ、
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 っとこれは、ミドリシジミじゃなくて、オナガミズアオという蛾の卵ですね。穴があいているから、去年の卵でしょう。う~ん、ないかなぁ・・・
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 あった! ほら、ここです。
 
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 ほら、枝のしわの中に一つだけですが、みつけました。これがミドリシジミの卵。大きさは1ミリの1/3ほどでしょうか。ふつうは、たくさん固めて産みつけられている事が多いのですが、今日は、この1個しか見つけられませんでした。残念・・・。

 もし、卵が見つけられなくても、みなさんの近所でこんなふうにハンノキが生えている場所を見つけておけば、蝶の季節、ミドリシジミを探しに行く楽しみができますよ。意外な街中でみつかることもあるかも。上級編ですが、がんばってみてください。そうそう、長靴とルーペは必ず持って行きましょう。
 それから、写真のようにミドリシジミの生息地は、きけんな場所でもあります。行く時は必ず大人と一緒に行く事。絶対に子供だけで行かないでくださいね。
by konchukan1 | 2015-02-01 20:37 | 冬の虫をさがしに行こう | Comments(0)