佐用町昆虫館オフィシャルブログ


by konchukan1

7月16日(日)の昆虫館

2017年7月16日
一日館長:竹田真木生、サブ館長:野村智範、スタッフ:末宗安之
来館記帳者:79名 天気:曇り一時雨

朝から、野村先生の田んぼでとれた水槽一杯の小さなトノサマガエルが用意されていて、中の大きい水槽のモリアオガエルのお玉やタガメとともに子供たちの関心を集めました。

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勿論、主役はクワちゃん達とヘラクレス夫婦です。ニホンジカの頭
部骨格標本も今日から展示です。
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まだすくないけれど鈴虫も孵ってきました。
はジャコウアゲハが産卵に訪れていました。
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突起の特徴的な大きなハバチの幼虫
もパクパク広場に姿を見せました。
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カブトムシはまだ。サクサン蛹もまだじっと
しています。


ウスバカゲロウのすり鉢は成虫羽化に対応して2-3個しか見られ
ません。Hagenomya micansはアミメカゲロウ目の昆虫で、幼虫はすり鉢を作って待ち伏せ型の生活をしています。獲物がやってくるのは本人の自由にはなりませんので年間の食事量はあなた任せとなってしまうため、生活史の調節は餌の量に対応して調節されなければなりません。
通常2年ないし3年で成虫になります
が、そのままでは羽化期がずれ、雄と雌が効率よく出会えなくなってしまいます。そこで本種は天体の運行すなわち太陽(季節)と月の周期(月齢)に同調して、夏至の前後に羽化するような時計のプログラムを持っています。月への同調は、すり鉢の口径にも発現し、すり鉢が月齢に応じて変動することが調べられています。また、有名な個体群生態学者の森下正明さんによる分布パターンの解析にも貢献しています。
動物の分布は、集合性、ランダム分布のほか均等分布とい
うパターンがありアリジゴクのすり鉢の分布と餌の量に対応する動きというのはとても優れた材料を提供します。
最近では近畿大学の松田一彦さんたちの研究
で、アリジゴクが虫を殺す成分は、細菌由来でふぐ毒で有名なテトロドトキシンの100倍以上の毒性が認められてもいます。したがって、昆虫館のアリジゴクはちょうど巣立ったところで3年幼虫が残っているだけとなっていますが、果たして出て行ったウスバカゲロウは同じところに産卵するのかどうか、これが焦点ですね。

(報告、竹田真木生)


by konchukan1 | 2017-07-17 19:53 | 佐用町昆虫館日誌 | Comments(0)