佐用町昆虫館オフィシャルブログ


by konchukan1

4月30日 ムシのお話5つ星レストラン2016

講演会と昆虫たいけん
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今年の5月6日「こどもと虫の日」は平日だったので、4月30日(土)に「第4回 ムシのプロがこどもたちに熱く語る ムシのお話5つ星レストラン」が神戸大学瀧川記念学術交流会館で開催されました。


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朝早くから、たくさんの方がいらしてくださいました。


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レストランのトップは、矢島 稔 先生(群馬県立昆虫の森 名誉館長)です。お話は『ホタルのふしぎ ~生活史と光のなぞ~』。ホタルの生活を詳しくお話ししてくださいました。天皇陛下と皇居にホタルを呼ぶお話も。長年の研究に感動です。
ラジオ番組「夏休み子ども電話相談室」をみなさまご存知でしょうか?そうです。あの、矢島先生です。こども達の素朴な質問ひとつひとつに、丁寧に気持ちにより添ってお答えするあの昆虫博士、矢島 稔先生が神戸大学に! 夢のような時間でした。裏話も出て和やかに、お人柄が表れていました。





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次は、沼田 英治 先生(京都大学理学部)の『虫と共に生きる:昆虫と人間の関係』です。
アレクサンダー大王や平清盛がマラリアで死んだって知ってた?
地球は昆虫の星。全動物175万種のうち、昆虫は95万種。昆虫と人間の関係は、医学・科学・文学・芸術・・・と広く深いものがあります。そう言われればなるほど・・・最近増えているクマゼミ。堅い木材やインターネットケーブルにも産卵する様子は会場から驚きの声が上がりました。
最後に「カメムシもゴキブリもハエも、地球に生きるゆかいな仲間たち、仲ようしたってや!」の言葉が、沼田先生らしくて心に残りました。


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午前のラストは橿原市昆虫館の中谷 康弘さんの『スズメバチとのつきあい方』です。スズメバチさんとは仲良くはできません。人間が完全防備するのみです。今の段階では・・・中谷先生の体験談がとても楽しいお話でした。


講演会が進む中、1階のロビーでは・・・・楽しいイベントが。
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昨年も来てくれた石川進一朗くんの『昆虫きりがみ細工』と、奥は、会員の 加茂隆弘さんの蝶の工作コーナーです。
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石川くん自身も背が伸び、表情もきりっ! 男の子は1年でこんなに大きくなっちゃうんだ、とご本人の成長にもびっくりでしたが、昨年よりも、さらに進化する切り紙の虫たち。 これが一枚の紙からハサミひとつで、できあがるって信じられます?「スゴイ!」としか言いようがありません。 しかも、みんなを笑顔にさせてくれる魔法付き! 色もなんだか昨年よりリアルに渋くなっていますね。



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こちらはおなじみ、清水哲哉さんの3D写真。メガネをかけると とびだしてくるぅ~~~!





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4年連続 展示していただいている藤居孝聡さんの『世界の甲虫』です。これはブラジルのクワガタ。甲虫好きにはたまらない標本なんでしょうね。
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パプアキンイロクワガタとニジイロクワガタです。ニジイロはユーカリにつくのだと藤居さんに教えていただきました。展示されていたほかの標本は、藤居さんのフェイスブックでご覧になれます。https://www.facebook.com/fujii.takaaki.7/media_set?set=a.1017282675030646.1073741887.100002467695342&type=3



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とてもカラフルな蝶たちは、会員の高橋耕二さんの『世界の蝶』の展示です。マレーシアやモンゴルやペルーや世界の空をどんなふうに飛んでいるのかと、想像が広がっていきます。




屋外では・・・
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『みんなの大きなむしかご』のカヤ遊びや『生き虫コーナ』で子どもたちが楽しんでいます。


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手の上にのりました! ちょっと緊張!
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かわいいオオゴマちゃん!お散歩中。
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アカハライモリはやっぱり人気者。
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次はヘラクレスをさわってみようかな?



こちらも恒例。 お昼休みには、神戸大学ジャグリングクラブのみなさんの演技もありました。
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なんていう空! ムシ日和ですね! ジャグリング日和?



さて、そろそろ午後の部がはじまります。講演会の会場に戻ってください!!!
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午後からは・・・
『虫のれきし・虫のかたち』 盛口 満 先生(沖縄大学人文学部)
幼虫の足は何本?絵は描ける?見ているようで見ていない、むしさん達の姿に気づかされました。大学生の描いたという絵にもびっくり!もっともっと、こども達にむしに触れ合って欲しいなぁと、感じたお話でした。

『オサムシが日本列島の生い立ちを語る』 蘇 智慧 先生(JT生命誌研究所)
オーストラリアオサムシとチリオサムシと大陸移動!今見られるむしから、地球の歴史が分かっちゃう!むしってすごい!

『あなたの素敵な同居人』 旭 和也 先生(日本直翅類学会)
わかりやすく、楽しいお話でした。

『ムシを操る寄生虫ハリガネムシのお話』 佐藤 拓也 先生(神戸大学)
こどもたちに向けながら、実は論文の書き方の基本まで分かっちゃう!大学生にとっても勉強になるお話。寄生虫が森と川とをつなぐ世界で初めての発見!その実験への取り組みへの熱意!

先生方ってすごい!むしってすごい!!感動の一日でした。
こんなにバラエティーに富んだおはなしが次々登場、神戸のこども達は幸せだな。他の地域のこども達にもぜひ、聞かせてあげたいと思いました。




今年のメニューはいかがでしたでしょうか?
会場では、常時90人以上の方が熱心にお話を聞いておられました。

ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。



今年は7人のシェフを「むしのお話5つ星レストラン」にお招きしましたが、いかがでしたでしょうか? 
先生方、おいしい(?)お話を、ありがとうございました。


ビュッフェの品々をご用意いただいたみなさま、今年もありがとうございました。
ビュッフェのおつまみで出演してくれたむしさんたち、今年もありがとう!
臨機応変にお手伝いくださった昆虫研のみなさま、ありがとうございました。


【出 展】
①「バランス蝶 工作」加茂隆弘さん(こどもとむしの会)
②「昆虫切り紙細工」石川進一朗くん
③「世界の甲虫」藤居孝聡さん(神戸大学竹田研究室)
④「世界の蝶」高橋耕二さん(こどもとむしの会)
⑤「セミの掛軸」相坂耕作さん(赤松の郷昆虫文化館/こどもとむしの会)
⑥「こんちゅう3D写真」清水哲哉さん(こどもとむしの会)
⑦「屋外ジャグリング・パフォーマンス」神戸大学ジャグリングクラブ
⑧「受付」神戸大学・昆虫研のみなさま
⑨「生き虫たいけん&カヤ遊び」中瀬大地・前田慈・前田慧・小林慧人・阪上洸多・徳平拓朗・中野彰人・宇野宏樹・菅澤祥史(テネラル)

【参加者】虫好きの人々:125名(うち27名が子どもでした)+ 外遊びに来てくれた子どもたちと保護者(記帳ナシ) 約40人


  主催:NPO法人こどもとむしの会
  共催:神戸大学農学部昆虫化学グループ・兵庫県立人と自然の博物館
  後援:神戸市教育委員会






【おまけ】前日4月29日に、矢島先生と盛口先生を「赤松の郷 昆虫文化館」と「佐用町昆虫館」に竹田先生がご案内。
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赤松の郷で。相坂さんと。

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佐用町昆虫館を訪れた矢島先生は「これは、私が初めて設計した昆虫館そのまま。」と驚かれたそうです。50年以上も前に兵庫県が昆虫館を建てるにあたって、矢島先生の豊島園の昆虫館を視察して「これだ!」と設計図をいただいたそうです。「(オリジナルは)もう無いのに、佐用で見るとは愉快でした!」と大きなおなかで笑っておられました。

(報告:河村幸子・吉岡朋子)

by konchukan1 | 2016-05-01 21:00 | こどもとむしの会のイベント | Comments(0)