佐用町昆虫館オフィシャルブログ


by konchukan1

4月16日(土)の昆虫館

一日館長:竹田真木生、サブ館長:野村智範、スタッフ:吉岡朋子
天気:晴れ
入館記帳者:21人

よい天気でした。
あまり訪問者は多くなく、全部で21人でしたが、
野村先生と吉岡さんと3人で、春の息吹を存分に楽しみました。

オオルリの声がして、芽吹きの 緑が美しく。
蝶はまだあまり出てきておらず、テングチョウ、サカハチチョウ、 ツマキチョウと、
Pieris属のシロチョウに、チョウではありませんが、イカリモ ンガがとびました。

植物では、シャガにイカリソウの花が咲いていました。
9日に尻尾をループにして雄が求愛行動を仕掛けていたイモリは、
上下ひっくり返りながら赤腹を見せて葉を巻いて、そこに産卵していました。

水草の葉が巻いてあればたいがいそこに卵があります。
イモリの卵は透明のゼリーの中に暗い色をした球形のものとして浮いていて、
卵割もそのまま見えるので発生学の古典的な材料に用いられてきました。

シュペーマンのモルフォゲンの発見はイモリを使った ものですが、
この実験についてはマンゴ-ルトという美しい(会ったことがないので知らないが)大学院生の功績ではないかという反論もありました。
あいにく 彼女は若くして死んでしまいましたので真相は闇の中。
科学の世界では、このよう なことは時々起こります。

インスリンの発見や、DNAの2重螺旋の解明に関わる、
ロザリンド・フランクリンという人も同様に早く亡くなってしまって真相知 れずです。
彼女は本「ダーク・レイディーと呼ばれて」を書いて語りましたが。

ジム・ワトソンも2003年に、あの記念碑的な論文50周年を祝って書かれた
「DNA]という本の中で彼の見たことを書いていますし、
ロザリンドのボスでワトソンとクリックとともにノーベル賞に輝いた、
モーリス・ウィルキンスも死ぬ直前に「2重螺旋第三の男」という本を書いていますが、
読み比べてみるとなかなか面白い。
黒沢明的な「藪の中」の世界が覗けます。

野村先生のイモリ講釈にも熱がこもります。
午後は、岡山から8人くらいのバイク野郎が来て楽しんで帰 りました(想像ですが)。

ゲスト:石亀2、アトラス、カスミサンショウウオ。
新参:オオクワガタ(河南省)。
佐用町の広報の方が取材に来られました。
どうしてこの地に県立の昆虫館が作られたのか、資料がどこにもないと仰っていまし た。
誰か聞いた人がいたら知らせてあげてください。
(報告、一日館長:竹田真木生)
by konchukan1 | 2016-04-17 19:02 | 佐用町昆虫館日誌 | Comments(0)