佐用町昆虫館オフィシャルブログ


by konchukan1

7月19日(日)の昆虫館

一日館長:清水哲哉
スタッフ:岡田浩資、茂見節子
天気:曇りときどき雨

仙台に引っ越してしまいましたが、去年まで入り浸ってた昆虫館の様子を見たくなり、お盆と並んで人出の多い7月の3連休に、久しぶりにスタッフで入り、日曜は一日館長を務めました。

今回の昆虫館での自分なりの任務として、夏休みに向けて見ごたえの昆虫をそろえることを目標として、三連休前に佐用に入る予定でしたが、台風11号が接近する見込みとのことで、一日前倒しして出発、15日未明に昆虫館に到着しました。

快晴だった15日は、昆虫館で仮眠後、日中は佐用町内各所にパイナップルトラップを仕掛け、たつの市のお寺の墓地で美しいハンミョウをこっそり採集し、三方里山公園のエノキの木でこれまた美しいタマムシの採集に励みました。また、台風の日以外は毎夜、樹液や街灯を回りをし、見ごたえのある大型のノコギリクワガタやミヤマクワガタ、カブトムシを採集しました。
f0177529_22315944.jpg

f0177529_22325817.jpg

f0177529_22331211.jpg


また、カナブン、アオカナブン、クロカナブンの金蚊御三家も樹液やトラップで採集しました。これらの昆虫は、昆虫館のカウンターの生き虫コーナーの展示にしています。

さらに、同時に採れた沢山のミヤマクワガタやノコギリクワガタ、コクワガタ、カナブンなどをまとめて水槽に入れ、夏の樹液酒場再現するジオラマを作成しました。
f0177529_22333965.jpg


15日の夕方には、来年の網舎で飼育するオオムラサキの採卵用のメスの成虫の採集に行き、佐用町内で珍しいスギタニ型のメスを捕獲、近藤さんに採卵をお願いしました。普通黄色や赤になる斑点が、スギタニ型ではすべて白くなっています。
f0177529_22335435.jpg


さらに、それぞれ宮城県内で採集した美しいルリボシカミキリと貴重な絶滅危惧種カワラハンミョウを加え、3連休の昆虫館の展示を充実したものにしました。
f0177529_22341148.jpg

f0177529_22343629.jpg


また、仙台で飼育したカラスアゲハのサナギを、羽化直前の状態で冷蔵庫に保管し、開館時間に取り出して羽化の様子を来館者に見てもらう試みを、初めて行いました。初日の土曜日には、羽化した4匹すべて、後ばねが縮れた羽化不全になってしまいました。そこで、翌日からは冷蔵庫で冷やしたサナギを冷えたタッパー容器ごと取り出し、何も入れていない保冷バッグの中で1時間ほどゆっくり温度を上げ、それから室内に出すように改良しました。その結果、すべてきれいに羽化できるようになりました。
日曜には3匹、月曜には2匹が、チョウの羽化を初めて見るお客さんの前で、サナギから抜け出し、はねを伸ばす様子を披露し、はねが伸びた後はカラスアゲハの美しいはねの表の見てもらうなど、来館者に大変好評な展示になったと思います。
f0177529_223524.jpg

f0177529_22352920.jpg


昆虫館の庭では、昨年植えたアガスターシェ・ブラックアダーがきれいに咲いていました。美しいルリモンハナバチをはじめとする花蜂がひっきりなしに訪れています。これまでサンジャクバーベナやランタナ、キバナコスモスなどいろいろ試しては、日照不足と過湿で失敗し続けた昆虫館の庭に合った、蜜源植物がようやく見つかったようです。一つ残念なのは昆虫館に滞在中、ほとんど晴れ間がなく、チョウが訪れる様子を見られなかったことです。
f0177529_22365310.jpg


昆虫館での滞在中、幸運にもタガメのオスとメスを採集しました。そこで、館内奥のクロゲンゴロウの水槽に産卵用の杭を準備し、月曜にペアリングしたところ、翌日には無事に産卵していました。しばらく、お父さんタガメが卵の世話をする様子が、昆虫館で見られると思います。
f0177529_22411510.jpg

by konchukan1 | 2015-07-20 22:55 | 佐用町昆虫館日誌 | Comments(0)